こんばんは,ゴドーです。
以前,一緒に伝統太極拳を習っていた方が,海外留学に出るということで,食事を行い,一緒に稽古してきました。
太極拳を続けている期間は自分の方が長くなりましたが,太極拳を始めたのは向こうの方が先輩です。
直接お会いするのは1年以上ぶりでしたが,お変わりないようでよかったです。
稽古はゲストである先輩を中心に行いました。
先生に基本だけれど奥が深い部分をじっくりと指導して頂き,自分にとってもいい勉強になりました。
また,1年以上ぶりに太極拳を行う先輩の動きが,以前の動きを思い出し,さらに指導を受けたことで,どんどん重みを感じる良い動きになっていくのがとても面白かったです。
肩甲骨の意識を指導されただけで,手のひらが自然といい形になっていたりして,全身を繋ぐ太極拳の醍醐味を垣間見ることができたように思いました。
身体の各部位を連動させて力を作用させるというのはあらゆる武術に共通する概念だと思いますが,内観をゆっくり確かめながら行う伝統太極拳は,この身体技法を身につけるのに最適の武術ではないかと思っています。
たとえば,最近は身体作りの一環で「Fit Boxing」を行っていますが,ボクシングが全く未経験の自分でも,ストレートを打つときに足の踏み込みから重心移動,腰の回旋から腕のねじりに伝える部分は,かなり意識してパンチできています。
素早く動いていると,つい手癖で動いてしまう身体の使い方を,自分の内観としっかり対話しながら稽古できるのが素晴らしいですね。
哲学などと同じで,身体との対話も一生モノで続けていくものだと思います。
身体は常に共にいる一生のパートナー。
興味をもって,その変化を見守っていきたいですね。
それでは,また。
/ゴドー