こんばんは、ゴドーです。
17年前のアーケードゲームから始まり、マルチメディア展開している大人気コンテンツの「アイドルマスター」。
1年前にMRを意識させるPVを公開していましたが、いよいよプロジェクトが始動するようで非常に楽しみです。
もともとアイドルマスターはリアルとバーチャルの境を乗り越えたコンテンツだったと思います。
「高槻やよい」ちゃんが高槻市の観光大使に任命されるなど、リアルのお仕事をバーチャルなアイドルが受け持つコラボレーションも多数展開されているという点もリアルとバーチャルの交錯の一例ですが、これだけならば「ご当地ゆるキャラ」と大差ありません。
アイドルマスターの真に特徴的なところは、キャラクターと”中の人”の関係性にあると思っています。
キャラクターであるアイドルたちと”中の人”である声優さんたちとで、それぞれの人格があるのはもちろん、ときにその両者が様々な比率で混ざりあったような瞬間があるのですよね。
2次元のキャラクターに3次元の人物が”憑依”しているという点では昨今流行りのバーチャルYouTuberも同じですが、リアルの人格が明らかであり、イベント等でむしろ積極的に公開しているところが大きく異なります。
アイドルたちと声優さんたちがときに分かれ、ときに重なり合う、この流動的な距離感がリアルとバーチャルの境目をかえって曖昧にしているように思います。
また、もともとアイドル育成ゲームとして始まったアイドルマスターですが、プレイヤーをプレイヤーと呼ばず「プロデューサー」と呼んでいるのもMRとの親和性があるように思います。
作家がペンネームをもつように、プレイヤーはプロデューサー名をもってアイドルマスターというコンテンツに関わっていくのですが、これはアイドルマスターという世界における別人格を自然に生み出す効果があるでしょう。
そして、プロデューサーというバーチャルな人格のまま、音楽Liveやオフ会のようなリアルイベントに参加するとき、もはや認知的にバーチャルとリアルの区別が薄れていくのですよね。
これまでは大規模イベントはリアルベースで行われてきましたが、技術の進歩でバーチャル上で同様のイベントができる未来が近づきつつあります。
既に音楽ライブの配信は当たり前だし、メタバース上でのイベントも珍しいものではなくなりましたが、アイドルマスターという巨大コンテンツとバンダイナムコという巨大資本のもと、ハイクオリティなバーチャルライブが近い将来に開催されるようになるでしょう。
もともとアイドルマスターの2次創作活動をしていた「プロデューサー」の一員として、アイドルマスターのこれからを非常に楽しみにしています。
それでは、また。
/ゴドー