プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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外見がいくらでも作れる時代で

こんばんは,ゴドーです。


AIで生成された仮想の人物が「お客様の声」に使われているというニュースがありました。

実際のお客様でない「ウソ」の広告になっていたということで,これは問題ですね。

ただ,顔が見えるから信頼できるというのが必ずしも成り立たないという方が重要かも。


静止画のみならず,動画であってもリアルタイムで映像が生成できるし,実際の人物であってもすぐにビジュアル補正してくれるなど,オンラインで出会う人間の外見をオリジナルなものだと思わない方がよいかもしれませんね。

人は見た目が9割』という本が流行ったこともありましたが,外見の印象が人物の発言に対する印象にすり替わってしまうことは,強い認知バイアスのひとつなのだろうと思います。

外見がいくらでも生成できる時代だからこそ,見た目に左右されずその人の本質を見抜くことが求められているのかも。


漫画『ブラックジャック』の最終話で以下のようなシーンがありました。

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手塚治虫 作 『ブラックジャック』「人生という名のSL」より

AIがらみの話ではありませんが,共通する部分があるように思いますね。


それでは,また。

/ゴドー