プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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意識的に腕を脱力してみる

こんばんは,ゴドーです。


伝統太極拳の練習として,今日は傘を持つ腕の脱力を意識しながら通勤していました。

腕を脱力すると,脇の下や胸・背中の筋肉で腕を支えることになり,傘と体幹がつながったような感覚がします。

腕を使った技を施す際,同様の意識を持つことで,体幹部のパワーを腕に伝えることができるというわけですね。


伝統太極拳に限らず,武術において脱力は非常に大切。

たとえば突きを打とうとするとき,普通は力を入れて殴ろうとすると思いますがが,実際には拳をインパクトの瞬間に軽く握る程度で,腕の力を抜いた方が効果的な突きになるのですよね。


腕に力を入れるということは,腕の自重を自分の筋力で支えることになり,せっかく数キログラムはある腕の重さを十分に活かせないことになります。

また,こちらは理屈を十二分に理解できていないのですが,肩に力が入ると腕と上体が分離してしまい,上半身や丹田周りの力が突きに乗らなくなってしまうようです。


自分を含め,現代生活のなかで身体を使う機会が減ったり,また特定の姿勢でずっといることが増えていることから,四肢の使い方にも偏りが生じている可能性があります。

身体の癖は個性であり,必ずしも否定されるものではありませんが,個人的な興味としてはより合理的な身体の使い方を追求し体感していきたいと思っています。


それでは,また。

/ゴドー