プロジェクション・フィルム(仮)

いろいろ考えたことを言語化して焼き付けておくためのブログ。話題は研究・身体・生活から些細な日記まで雑多に。ほぼ毎日21時更新です

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脱力とはバランスを整えること

こんばんは、ゴドーです。


太極拳の稽古中、よく注意されることのひとつに、肩の力が入っているというものがあります。

腕を挙上する際、本当は脇下の筋肉で腕を吊り上げるべきところを、肩甲骨を動かしてしまうのですよね。


肩の力を抜くとき、文字通り脱力しようとしても、なかなか上手くいきません。

むしろ、わずかに力を込めて肩甲骨を意識的に引き下げようとした方が、結果的に肩甲骨を納めたまま腕を挙上できます。

つまり、肩回りの力を抜くのではなく、力の入りどころを変えるということですね。


実際、本当に体中の力を抜いたら、そもそも立っていることしかできないはず。

いわゆる「弛緩」という状態ですね。

当然ながら「脱力」は弛緩状態を目指しているわけではなく。

不必要な力みをなくし、入るべきところに力を入れて、バランスを調整するということですね。

考えてみれば当たり前のことですが、「脱力」という字面に囚われてしまうと勘違いしやすいので注意です。


それでは、また。

/ゴドー