こんばんは,ゴドーです。
伝統太極拳を学び始めてから4年が経ちました。
太極拳を修練している理由は様々ありますが,ひとつにはもっと自分の身体を自由に使えるようになりたいという思いがあります。
身体の隅々まで意識しながらゆっくり動く太極拳は,身体感覚を深めるのに最適だと思います。
身体のコントロールは脳が行っている訳ですが,脳のどの場所が身体のどの部分を制御か,予め決まっているわけではないらしいですね。
産まれて身体を動かしているうちに,腕を動かすときはここ,脚を動かすときはここといったような身体感覚のマップが脳の中にできるのだとか。
太極拳も続けて練習していると,徐々に腕や脚の筋肉を,より細かい分解能で意識し制御できるようになってきます。
先生は神経の伝達回路が徐々に出来上がるという言い方をされていますね。
似たような例として,バイオリニストは指先の感覚が鋭敏だという話もありますね。
神経回路が出来上がることで,身体の異常に気付きやすくもなり,パフォーマンスの管理が容易になるでしょう。
また,ちょっとした身体の凝りなどは,立ったままで簡単にほぐすことができるようになるかもしれません。
というのは,身体を自在にコントロールできるようになれば,肩を揉まれたときの筋活動を独力で再現できるということですから。
すなわち,身体を自由自在に操れる人は,実際に肩を揉んでもらわずとも,エア肩揉みで凝りをほぐせるようになるはずなのです。
身体感覚を広げていくのは一朝一夕にできることではありませんが,めげることなく引き続き稽古していきたいと思います。
それでは,また。
/ゴドー